
一角獣を連れた貴婦人 視覚

一角獣は貴婦人の膝に前足をかけ、その顔は婦人の持つ鏡に映っている(視覚の象徴)。婦人の左にはル・ヴィスト家の紋章の旗を支えている獅子。そのうしろには樫の木、一角獣のうしろには柊(ひいらぎ)が置かれている。
この場面の貴婦人と一角獣は、処女のみが馴らしうる一角獣(純潔の象徴)の図像からの形態上の引用が見られるとされる。婦人の「聴覚」にも見られる、毛先を高く編み上げた髪型は同時代の他の作品にも見られるらしい。
この場面の貴婦人と一角獣は、処女のみが馴らしうる一角獣(純潔の象徴)の図像からの形態上の引用が見られるとされる。婦人の「聴覚」にも見られる、毛先を高く編み上げた髪型は同時代の他の作品にも見られるらしい。